
ロボットの定義は、
(1)情報を感知(センサー系)
(2)判断し(知能・制御系)、動作する(駆動系)知能化した機械システム
その中でロボット技術が応用され利用者の自立支援や介護者の負担の軽減に役立つ介護機器を介護ロボットと呼ばれています。
懸念されているのは介護人材不足です。日本では、2023年度は介護に携わる人材不足数が22万人(233万人の需要に対して211万人の供給)に対し、17年後の2040年度には69万人(280万人の需要に対して211万人の供給)と予想されています(厚生労働省発表)。そのため、限られた人材を有効に活用し、介護ロボットの導入によるDXを成し遂げることで、介護の質の向上による介護人材の定着、被介護者の自立支援が必要となります。

そして、この介護人材不足の流れは、2035年から2040年のピークに向けて世界中に飛び火していきます。
日本では、介護人材が不足する理由は様々ですが、主に下記三つに分類されることが多いです。
1.採用の困難さ
介護人材の採用は簡単ではありません。採用困難な理由として、同業他社との人材獲得競争が激しいこと、労働条件が厳しいこと、介護以外の業界を選ぶ傾向があることなどです。
2.人間関係
人材不足が深刻な理由は人間関係のトラブル。介護業界では、一人の職員が多くの人と接するため、介護対象者のみならずその家族や他の職員・医療関係者などと関わる機会が多く、時に暴言を吐かれたり暴力を振るわれたりすることもあります。
3.高い離職率
介護業界の人材は定着率が低いと言われています。その理由として一番に上げられるのは給与の低さです。介護職員の平均月収は全産業の平均月収と比較して大きく下回っています。
そのような意味でも、介護ロボットは注目を受けています。介護ロボットが解決すべき問題は、働く介護職員の方の負担軽減に他なりません。

介護ロボットが解決できる課題は主に四項目あり、以下の通りです。
(1)介護者の心理的負担軽減
(2)介護現場の効率的な作業の実現
(3)要介護者の身体的・精神的状態を改善
(4)要介護者が睡眠状態を改善
介護ロボットで考えられる問題点として最も大きい課題が導入費用です。普及率が低く単価が高くなることや活用事例が少ないことによる不安もあり、介護者や要介護者が踏み出せておりません。更には、大型の介護ロボットの場合は保管や設置場所の確保が難しい点などもあります。開発メーカーは、利用者の利便性を考え低単価、操作が単純明快、スペースを必要としない小型のロボットを生み出すことが期待されています。