日本での介護サービス全体の分類を説明します。日本の厚生労働省による正式発表では、2023年現在、介護保険法に基づく全26種類54サービスの事業がありますが、介護サービスは大きく分けると(a)「居宅サービス」と(b)「施設サービス」の二つに分けられます。
(a)居宅サービス

(a)居宅サービスとは、自宅に居ながら利用できる介護サービスのこと。居宅で暮らす高齢者の安心安全な暮らしをサポートし、サービスは主に「訪問サービス」「通所サービス」「短期入所サービス」「その他のサービス」の四種類に分類されます。
<居宅サービス一覧>
訪問サービス
職員が要介護者の住まいに訪問して提供するサービス。主に食事提供や入浴などの身体介護、生活援助、看護を行います。
・訪問介護
・訪問入浴介護
・訪問看護
・訪問リハビリテーション
・居宅療養管理指導
通所サービス
通いで利用できる高齢者施設があり、そこで様々なサービスを提供するサービスのこと。レクリエーションやリハビリなどがあります。
・通所介護
・通所リハビリテーション
短期入所サービス
一時的に入所し短期的に施設で介護や看護を受けられるサービス。自宅介護者の仕事の都合等で一時的に在宅介護が困難な場合などに利用されることが多いサービスです。
・短期入所生活介護
・短期入所療養介護
その他のサービス
・特定施設入居者生活介護
・福祉用具貸与
・特定福祉用具販売
・住宅改修費支給
(b)施設サービス

(b)施設サービスとは、特別養護老人ホームなどに入所している方が利用する介護サービスのこと。以下の四施設に入所した要介護状態にある高齢者に対して提供されます。
<施設サービス一覧>
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
・介護医療院
これらの施設は地方公共団体や社会福祉法人、医療法人に限定され、また介護保険サービスに含まれ保険適用可能です。
次に介護サービスの施設で働く介護者についてのお話です。介護者はその経験やキャリアでランク付けされています。
日本で働く介護従事者には、厚生労働省の管轄の介護キャリア段位制度という仕組みがあります。レベル認定はエントリーレベルを1、プロフェッショナルを7とし、ステップアップできる仕組みとなっています。

なお、段位制度においては、レベル1からレベル4までの4段階の基準で認定が行われており、評価は「できる(実践的スキル)」と「わかる(知識)」に分けて実施されています。
評価基準:できる(実践的スキル)
基本介護技術の評価や利用者視点での評価などの大項目、そして入浴介助やコミュニケーションといった中項目に細かく分類されています。この内容を介護施設や事業所に属している評価者(アセッサー)が、従業員の日々の様子や業務に取り組み方などを実際に見ながら評価。
さらに第三者機関が評価し、介護キャリア段位制度が適切に履行されているかをチェックしていきます。
評価基準:わかる(知識)
「わかる」の評価基準は、レベル1から4までの4段階で評価されます。

レベル4 :介護福祉士であること(国家試験合格)
レベル3 :介護福祉士養成課程又は実務者研修修了
レベル2 :レベル1と同様
レベル1 :介護職員初任者研修修了 *ホームヘルパー2級研修又は1級研修修了も含む
これらを導入することにより、介護職員側の立場からは、自信や意欲の向上につながり、スキルレベルを認識し、転職の際のスキル証明にも活用ができる強みがあります。