介護ロボットの種類と分類

介護ロボットの種類と分類

介護ロボットの種類

介護ロボットは、大きく「介護支援型」「自立支援型」「コミュニケーション・セキュリティ型」の3種類に分類されます。

【介護支援型】
移乗や入浴、排せつなどの介護業務の支援を目的としています。施設で導入されることがメインで、介護スタッフの負担軽減及び解消に役立ちます。

【自立支援型】
要介護者の歩行や食事やリハビリサポートを目的としています。痛みや負担を軽減し自立歩行・立ったり座ったりする動作をサポートするロボットなどがあります。

【コミュニケーション/セキュリティ型】
IoTやAI(人工知能)を搭載し要介護者とのコミュニケーションを促進したり、見守りセンサーによって様子をチェックすることを目的としています。認知症の方や一人住まいの要介護者の様子を自動感知しアラームで知らせてくれるロボットなどがあります。

介護ロボットの分類

介護ロボットのカテゴリーは主に六つに分類されています。

1・移乗介助
介助でサポートすることを「移乗介助」と呼びます。具体的にはベッドから車いす、車いすからトイレに移動する時の介助支援のことです。介護職員の方、在宅介護をされている方にとって日常的に行う介助の一つであり、一方で、移乗介助が原因で腰痛になるなど介護者への負担が大きい介助でもあります。移乗介助は大きく二種類に分けられけています。

a)移乗介助-装着型-
ロボット技術を活用し介助者のベッド、車いす、便器の間の移乗サポートを行う装着型機器。
b)移乗介助-非装着型-
非装着型の機器。要介護者を移乗させる際にパワーアシストを行ったり、ベッドと車イス間の移乗の際に活用することなどが可能です。

2・移動支援
移動支援とは、外出時にヘルパーを派遣し、必要な移動の介助や、外出に伴い必要となる介護を提供するサービスのことです。通常、単独では外出困難な障害者が、社会生活上必要不可欠な外出及び余暇活動や社会参加のために使用します。移乗支援は大きく三種類に分けられけています。

a)移動支援-屋外移動-
高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた以下の特徴を持つ歩行支援機器を、屋外型移動支援機器として重点的に開発を行います。
b)移動支援-屋内移動-
高齢者等の屋内移動や立ち座りをサポートし、特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援するロボット技術を用いた歩行支援機器。
c)移動支援-装着移動-
高齢者等の外出等をサポートし、転倒予防や歩行等を補助するロボット技術を用いた装着型の移動支援機器

3・排泄介助
自分自身で排泄行為ができない、または排泄の機能に障害がある方を支援することです。排泄介助をすることで要介護者を清潔に保ち、感染症予防にもなる重要なサポートの1つです。その排泄介助は大きく4種類に分かれています。

(a)トイレ介助
利用者がトイレに行くまでを支援すること。
自立して歩行し、座ることができる方に使用します。

(b)ポータブルトイレ介助
本体・便座・排泄物用のバケツ・蓋が一つになっているトイレを使用することのサポート。
寝室にも設置できるため、移動困難な要介護者の支援に使われます。

(c)オムツ介助
紙タイプと布タイプがあります。
介助者が交換するテープタイプ、要介護者が自力で履くパンツタイプがあります。

(d)便器、尿器を使用する介助
ベッドから起き上がることのできない要介護者向けへの支援です。
寝た状態でも便と尿を受けることができ、男性用と女性用に分かれています。

一方で、排泄支援に関する介護ロボットは大きく三種類に分けられけています。

a)排泄支援
排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能な以下の様な特徴を持つトイレを、排泄支援機器として重点的に開発を行います。
b)排泄支援-排泄予測-
ロボット技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器。
c)排泄支援-動作支援-
ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器。

4・見守り・コミュニケーション支援
主に在宅介護において使用する転倒検知センサーや外部通信機能を備えたロボット技術の活用をメインとしています。また、離れて暮らす高齢者を見守り、さらにコミュニケーションを取るためのICT活用も近年盛んです。見守り支援は大きく二つ、コミュニケーション支援は一つに分けられています。

見守り支援

a)介護施設見守り
介護施設において使用する、センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた以下の様な特徴を持つ機器およびプラットフォームを、介護施設型見守り支援機器として重点的に開発を行います。
b)在宅介護見守り
在宅介護において使用する、転倒検知センサーや外部通信機能を備 えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム

コミュニケーション支援

a)コミュニケーション
高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器

5・入浴支援
自力入浴が困難な要介護者向けへの支援のこと。多くの高齢者の方が入浴介助を必要としています。入浴することで血行促進や新陳代謝の上昇などのメリットも期待できます。

a)入浴支援
ロボット技術を用いて浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器。

6・介護業務支援(人材採用/人材定着/コスト削減)
いわゆる介護ICT。ロボット技術を活用し見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積、そのデータを基に利用者の必要な生活支援や自立支援に活用することを可能にするシステムによる支援です。介護Saas、介護アプリケーション、業務効率化システムなどが注目されています。

a)介護業務支援
ロボット技術を用いて、見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積し、それを基に、高齢者等の必要な支援に活用することを可能とする機器